チャイナでの旧正月から、つい今し方帰ってきました。
本当は21日に帰って来る予定だったのですが、
急に老公が仕事に駆り出され、たった2泊3日の滞在。
3日って言っても、そのうち2日はほぼ移動のみ。
滞在期間が短くなった事で、私は気が楽だったけど
老公はちょっと不満そうだった。可哀想。
今日お昼に香港に降り立って、その足で仕事へ。
いやー、辛苦了、辛苦了。
今回は結婚してから始めての里帰りだったのですが
もう何回も親戚には会ってるし、今回は特に一瞬しか滞在しないので
私はいつになくリラックスしてました。
いつもは緊張とストレスで常に不機嫌だったけれど。
あと、親戚も私に慣れてきて、私への注目度が低下したもの良い。
妙なプレッシャーを感じなくて済むから。
そんな訳で、この旧正月の帰省は、初めて楽しめた気がします。
心に余裕があったので、みんなのいいところもいろいろ発見。
老公の父方の祖父は警察出身で、今でもMrマオを尊敬している
誇り高き共産党支持者だ。
彼の家はいつ行っても底冷えする寒さで、
そこでご飯をごちそうになると、私は常に食あたりする。
そんな感じで、父方の祖父母には今まであんまりいい印象がなかった。
なんなら、最初はアンチ・ジャパニーズなんじゃないかと警戒していた。
聞くところによると、糖尿病持ちの祖母は修学経験がほとんどなく
あまり字が読めない。
その祖母の為に、祖父は医学に関する書を読みあさり
一日にご飯はどれだけで、これをあれだけ食べて、と
食事について研究し、健康管理してあげてるらしい。
しかし記憶力が自慢だったその祖父も、最近は前ほど物が覚えられなくなったらしい。
彼らをよく見てみると、二人ともおしゃれな帽子をかぶって
手を取り合って歩いている。なかなかスウィートじゃないか。
日本人だろうが、言葉がわからなかろうが、
かわいい孫の嫁(私)をいつも熱烈歓迎してくれて
私の手をぐわしっと握り、一生懸命話しかけて来る。
だんだん、彼らに半ば強制的に勧められる
貧乏臭くお菓子の空き箱に入った何種類もの種子(ナッツ)や果物も愛おしくなってくる。
母方の祖母は、会う度に老いが感じられて
どんどん手足が利かなくなり、表情も乏しくなってしまっているけれど
「もう(私と老公に)子供ができたんか?夢で見たんじゃが。」
と言っていた。
老公が「来年にはね、来年っ。」と言うとにんまりしていた。
私は何回会っても膨大な数の親戚や知人の名前や、顔すら覚えられないけれど
むこうは会う人会う人私の名前を呼んでお年玉をくれる。(えぇ、やっぱりもらっちまいました)
私が「しんにぇんはお(新年好)!」って言うだけで皆さん大ウケ。
「早く赤ちゃんができるといいね」って
産みたくても産めない人や、産みたくない人にはストレスな言葉なんだろうけど
私は、私も私の将来の子供も、こんなに歓迎されてありがたい事だと思いました。
そんな訳で、来年も2、3泊でよろしく。(やっぱり長期は嫌らしい。)